2014年1月10日金曜日

7日の夜、成田空港に無事到着した。米国北部を襲っている大寒波から脱出し、何とか耐えられる寒さの東京へ。話し声が一切聞こえない電車内や、街行く人々がマスクを付けている光景が妙に新鮮に映る。


今回は、NYの生活費について綴ってみたい。

世界の大都市の中でも、生活費が高いと言われているNYはマンハッタン。ここでは、僕がこれまで住んできた東京・香港との比較を通して、「実際マンハッタンに住むのって高いの?」という問いに答えてみる。


僕の答えは、「NYが最も高い」だ。補足すると、同様の水準を求めた場合、NYが最も高いと思う。


先ずは賃料。

香港は賃料が高いことで有名だが、僕の感覚ではマンハッタンの方が高い。

例えば、僕が住んでいる学生寮なんかは、築100年以上と古く、ロケーションも大学の近くでダウンタウンからは遠い。が、月当たり賃料は約18万円。
一方、香港では、中心部のセントラルまで歩いて20分のロケーションで、築1年未満の新しさ。部屋は小さかったものの、最新鋭の機器を備えていた。それで賃料は約25万円。

25万円も安くないが、どちらの方が納得感があったかと言うと後者だ。

マンハッタンの物件は、一部を除いて大半が古い。リビングルームはまだ良いにせよ、特に風呂周りは古さを感じるものだ。。。宿泊費が高いホテルでもこれは一緒で、よーく調べた上で予約されることをお勧めする。

マンハッタンにせよ香港にせよ、中国人投資家を筆頭として、投資目的(香港の場合はマネーロンダリングも含む)での買いが多く、東京等の他都市と比較して値段が高いのだと推測する。

東京も外国人駐在者等が多い六本木付近は高いと思うが、それ以外であればNYや香港よりも安いと思う。


次に外食した場合の食費。

これもNYに軍配が上がると思う。理由の一つは税金とチップだ。

マンハッタンの消費税率は約9%。これにチップ、つまり元費用の約15%が上乗せされる。サービス内容に依らず最低15%である。。。つまり表示価格の約125%を支払う必要がある。これは結構デカい。

僕は学期中、自炊をしたり、学校にあるデリで安い料理を食べていた。が、クリスマスを挟む1週間は良いレストランへ行き、美味しい料理に舌鼓を打つこととした。1週間後、財布の中身が寒くなっていたことは言うまでもない。。。(アメリカではデビットカードを使用することが多いため、口座残高が正確な表現か。)

一方、香港はサービスチャージを課す高級店もあるが、基本的に税金もチップも無い。東京はご存知の通り3月末まで消費税が5%。チップ分15%の違いは大きい。

NYレストランの質については、高い値段を払えば高い質の料理が食べられるが、東京や香港よりも低いと思う。コロンビアMBAの日本人同期で、「マンハッタンでは、食材を買って自炊するのが、ROIが最も高い。」と呟いていた。僕もこの意見には同意だ(笑)。


最後は交通費。

香港<NY<東京(<ロンドン)の順で高くなっていくと思う。

NYは初乗りが2.5米ドルで、東京と比べると圧倒的に安い。が、食費と同じくチップが上乗せされるため、初乗りが220香港ドルの香港よりは高くなる。とは言え、マンハッタン内であれば、30米ドル位で移動できる。東京のタクシー料金の高さは何とかならないのだろうか。近年、政府も対策を講じているようだが。。。

話は飛ぶが、タクシー運転手が英語で行き先を理解することと、料金を下げることは、外国からの観光客を増やすために、一つのポイントになるのではないだろうか。行き先を英語でインプットすると、日本語に変換され、それを見て運転手が目的地へ運転を開始する、みたいな機器が設置されても良いかもしれない。


結びとして、これまで綴ってきたNYの高い生活費を補う意味も込め、マンハッタンはそれに見合う魅力的な街だということを述べておく。

NYには、世界中からユニークで面白い人達が集まっている。ビジネスから芸術まで、最先端にいる人が集っていて、街全体に気持ちを高揚させる活気があるのだ。世界でも有数のこの街は、人々を魅了して止まない多様な顔を持った、特別な場所と言えるだろう。まだ訪れたことが無い方は、是非一度足を運んでみてはいかがだろうか?




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