2015年2月1日日曜日

NYはとても寒い。気温にすると-5から0度強位を行き来しており、これに強い風が吹いた日は、何も覆っていない顔面が痛くなるほどだ。幸い、先週上陸したStormは、午後11時以降地下鉄も車の運転も禁止した割に、予想された程積雪があったわけでなく、政府の過剰な心配に終わった。翌日は学校も休講になったため、何と約3,000人の学生が学校で大雪合戦を楽しんでいた(笑)。


さて、先日Harvard Business Schoolの学長が日本人学生数が減っていることについて、記事を投稿していた。僕が知る限り、約10年以上前と比較すると、どのトップMBAも日本人学生数は大きく減少している。

それはここColumbia Business Schoolもご多分に漏れず、約20年前には一学年に約20名以上の学生が在籍していたと聞いたことがある。現在の日本人学生数は、2年生が8名、1年生が6名だ。2年前には何とたったの1名だった。

比較対象として例えば韓国を挙げると、彼らは2年生だけで15名強いる。中国やインドは、アメリカ生まれの学生も含めると、日本人学生とは比較にならない程多い。

僕らがよく日本人学生の中で議論するのは、「日本は世界第三位のGDPを誇る国なのに、それに見合った数の日本人学生がいない。」ということだ。韓国はおろか、南米のアルゼンチンやヨーロッパのスペインから来ている学生数よりも少ない。


理由は様々あると思うが、日本人の応募者数の相対的な少なさ、応募者の相対的な質の低さ(学力や職業経験というよりも、授業等でプレゼンスを発揮出来るに十分な英語力)が主な理由ではないかと推察する。

ちなみにではあるが、トップ3のコンサルティング会社を除いて、社費の学生がいるのは日本と韓国位である。社費は大概の場合が企業と大学側の経済的な結びつきによるものであり、その点において日本は他国よりも有利だと思う。僕は社費留学にあまり前向きではないが(本人がその会社が好きで、長く在籍する決意がある場合は除く)、社費留学をもっと増やすのも戦略の一つかもしれない。つまり、もっと多くの企業が大学側と結びつきを持つということだ。


おっと、今回は日本人学生が少ない理由とその対策についてではなく、我々在校生が大学でどうやって/どれほどプレゼンスを示しているか、を書きたいのであった。

大前提として、僕が知る限り、在校生は皆日本から来ている身として、日本人は寿司を毎日食べていると勘違いしている同級生達に(笑)、日本のプレゼンスを示そうとしている。


主な方法としては以下が挙げられる。

「授業中での発言」

これは自分も含めて、大半の在校生はあまり実現出来ていない(笑)。唯一十分に目立っているのは同級生のRで、彼はアメリカ人の中でも堂々とインサイトのある発言をして、一目置かれている。頼もしい限りだ。是非見習いたい。

「日本関連のイベント」

昨年オーガナイズしたJapan Tripを始めとして、Japan Business Associationという日本倶楽部等の活動や、クラス毎の和食イベント等の開催だ。これについては、アクティブに活動出来ている。

「生徒会のポジション」

MBAにも生徒会があり、そこでポジションを持つことで学校全体にプレゼンスを示すことができる。前述したRは留学生の代表をしているし、僕も外国人に求人を紹介する組織の一ポジションを担っている。

「個人の活躍」

授業中での発言も含まれるが、全校生徒を対象にしたイベント等で表舞台に出て活躍することだ。例えば、1年生のYはMBAの大お遊戯会(もう少し高尚なものですが笑)で、大活躍していた。更に、自宅で同級生を招待して和食パーティを開くとか、和食レストランで食事をするとか、個人で同級生達を日本ファンにする方法は様々ある。


在校生として出来ていることは以上だろう。


最後に、本トピックからは逸れるのだが、僕は日本人在校生の数に最も影響する要因の一つは卒業生の活躍だと思っている。当然日本国内のみでなく、世界的に認められる活躍となる。

大学は、その活躍を通して学校のブランド価値を高めたり、寄付金を収める位経済的に成功している卒業生を重宝する。結局、そういう卒業生がどれ位いるかが、後輩MBA生の合格者数にも影響してくる。


在籍している現在は勿論のこと、卒業してから大活躍することで、後輩達にも良い影響を与えたいものだ。


セントラルパークの湖。美しい風景ではあるが、寒さでほぼ凍っていた。。。

大学の美しいキャンパス。

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