気付いてみればもう12月前半。来週にはテストやファイナル・プロジェクトが終わり、秋学期があっという間に終わってしまう。そして冬休みだ。
先週のサンクスギビング休暇には、Whartonに通う日本人の友人と共に、参加者20名前後が僕達以外他MBAの台湾人というメンバーで、メキシコはカンクンへ行ってきた。元々他アジア人も参加する予定だったのだが、蓋を開けてみれば台湾人の輪の中に入って旅行することになった。
夏に行った、アメリカ人95%のギリシャ旅行とは違い、まったりした旅であった。
特定国の人が多いとその言語で会話が行われがちだが、彼らは僕達2人のために気を使ってくれて、ほぼ英語で会話が進んだ。僅か4日だったが、良い仲間が出来て参加できて本当に良かったと思う。
さて、来週日曜からエチオピアへ行くPrivate Equity in Africaの授業には、アフリカの大物CEOが隔週のペースで授業に訪れている。その中でも、SafaricomのCEOは、その規模や話題性の観点から特筆すべき方だった。
Safaricomとはケニアベースの、携帯通信会社だ。が、彼らが有名なのは通信が理由ではなく、M-pesaという携帯間の決済通貨/システムのためだ。ケニアの中小企業の内90%がM-pesaを利用し、その決済総額はGDPの45%にのぼるのだそうだ。(講演の内容を元にしており、公表資料による確認はとっていないので、ご留意を)
ざくっと言うと、携帯電話を通じて支払い及び受取りが出来る仕組みだ。
Apple Payを始めとして、モバイル決済市場は急成長が見込まれている熱い市場の一つだが、Safaricomは意図せずしてその草分け的存在になった会社と言えるだろう。ケニア等では生活インフラとして、人々の生活に完全に根付いており、必要不可欠のサービスであると言える。
そのCEOであるBob氏は、Safaricomの筆頭株主であるVodafoneで長く国際経験を積んだ人物だ。賢く洗練されている印象で、カリスマ性も持ち合わせていた。彼であれば、アフリカ内のみでなく、国際的な会議で十分にプレゼンを示す事ができ、欧米の手厳しい投資家も説得することができるであろう。
これまでアフリカにおいて著名な投資家や大企業のCEOが、数多く授業に訪れ話をしてくれたのだが、一つ分かったのは皆英語がとても流暢であることだ。多くの国が元々イギリス領であったことがあり、英語がネイティブなのである。
先日、エチオピアへ一緒に行くチームメートで、現在就職活動中の女の子に聞くと、
「アジアも成長が見込める地域で魅力的だけど、私はやっぱりアフリカで働きたいわ。だって、アジアだと英語が通じないけど、アフリカだと通じるのだもの。」
と言っていた。
フランス語圏の国もあるが、確かにアフリカでは英語が通じるようだ。
加えて、どの投資家やCEOも、並々ならぬエネルギーレベルを持つ人達だった。以前、尊敬する経営者の方が言っていたが、「困難を乗り越えるのにエネルギーが必要」なのだろう。どの方も経営の中で幾度となく修羅場をかいくぐってきてきたはずである。
パッションを持って好きなことに打ち込み、社会のためになる事業を通じてやりがいを感じ、自分の持つエネルギーを注いで仕事が出来れば幸せだなぁと感じた。
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