2013年12月20日金曜日

昨日を以ってMBA一年生の秋学期が終了した。最終日は、筆記試験ではなく、マーケティングのプレゼン発表だった。この4ヶ月間、多くの時間を共にしたラーニングチームメートと協力してのプレゼンだ。

出会った当初は、「果たしてこれから上手くやっていけるのだろうか?」と不安に思っていた。我が強く人の話を聞かなそうなニューヨーカーである女性メンバー等、不安要素だらけ。が、4ヶ月間一緒に時間を過ごす中で、当初勝手に持っていた印象と実際の内面が違うことを理解し、自分が持ったネガティブな第一印象を恥じた。

ラーニングチームでの気付きも含め、この4ヶ月の間に、MBA前には期待していなかった幾つもの学びがあった。当初は「教科書を読めば分かることを学ぶだけの場所ではないのか?」とMBAに懐疑的だった自分も、その価値を実感し始め、今は素直にこの場に来れて良かったと感謝している。これまで学内外で揉まれる中で僕が得た気付きと学びについて、以下簡単に纏めてみたい。


即興での説得力のある発言
よく 言われていることだが、ここでの授業ではクラスへの参加・貢献が強く求められる。分からないことは質問し、同級生や教授の意見に対して自分の考えを述べる必要がある。科目にもよるが、単なる知識の習得というよりも、様々な考え方をシェアする場が授業。そう認識している。発言しないと、悲しいかな、周りからは一切認知されない。居ないのも同然とみなされるのだ。

その場でスピーディに進んでいく議論に割って自分の意見を述べるには、即興で、論理的且つユニークな視点で自分の意見を纏めることが大事だ。が、これまでそういった訓練をしていなかった自分はこれに大変苦労している。

(ユニークかは置いておいて)アメリカ人はこの点非常に上手い。突然の質問にも動じることなく堂々と意見を述べる。即興のプレゼンだって驚くほど巧みであり、しかもしっかりとジョークも混ぜる。

国際的な会議等で、発言をする日本人の数が少ない、ということを時々聞く。これまではシャイな日本人の性格が理由だと思っていた。が、これに加えて、即興で意見を述べる訓練が足りていないのも理由の一つだと今は思っている。

訓練を多く積むことで次第に慣れ、ヒットの確率を上げていく。すると段々と自信が付き、どんどんその精度が上がっていく。そこに到達するまで自分はまだまだ場数が足りていないと実感している。まだまだ道のりは長い。


自分の頭で考え、論理を組み立てる
自分の頭で論理を組み立て、それを元に考えを纏める訓練を積んだ。

これまで日本で受けてきた教育は、受け身の講義を通して既にある理論を暗記して、それに問題の状況を当てはめて回答を導くものであった。が、授業もグループワークも議論が主体として進んで行く中では、自分の意見を持っていないと貢献はできない。

教わった理論や考えについても、それを鵜呑みにするのではなく、自分の頭で一度論理を整理し直し、自分の意見を纏める癖がついた。


コミュニティへの貢献・周りへのサポート
秋学期から1月前半にかけて、一年生はサマーインターン獲得に向けた就職活動が忙しい。同級生達を見ても、授業に加えて、会社説明会やコーヒーチャット(※)、会社ディナーそしてカバーレター(※2)の提出等々、スケジュールを聞くだけでこっちが疲れてくるような忙しさだ。

そんな中で僕が感心したのが、彼らのコミュニティへの貢献姿勢だ。クラス活動やクラブ活動、更にはボランティア活動等々、周りのサポートを快く引き受ける同級生を数多く見た。目が回るような忙しさなのに、だ。

僕も、忙しい友人にお願いして、何度かプレゼンの練習に付き合ってもらった。

翻って僕はというと、お恥かしい話、思うようなパフォーマンスが出せずに自分のことで精一杯になっていて、周りのサポートのことは二の次とだったのが正直なところ。

リーダーシップの授業で、「フォロワーがいないとリーダーと成り得ない。」と教わった。フォロワーにリーダーとして認めてもらうには、能力云々以前に、心から周りを気遣いサポートできることが大事なのではないだろうか。


高いエネルギーレベル
MBAで頻繁に聞く言葉の一つが「Energy Level」だ。日本語ではテンションが適切な訳だろうか。ここでは、エネルギーレベルがとても重視されていると感じる。授業やJapan Tripのトレーニングセッションでは、グループのエネルギーレベルを上げるための具体的な方法まで教わった。例えば周りの人と笑顔でHugする等(笑)。

明るく快活な人と一緒に居たいと思う。単純だが、人はそう考えるのだと思う。高いエネルギーレベルを保ち、周りをポジティブな気持ちを伝播させる。そういう意味でも、頻繁に運動し血流を高めて身体の流れを良くすること。そして、ジョークを言って皆で笑うよう心がける。これらを実践し、グループを盛り上げる同級生の姿から学んだことだ。


経営の幾層にも渡るフレームワーク
秋学期を通して学んだ必修科目は、何れも経営の基礎を担うフレームワークに通じるものだった。その中でも、自分が特に強い興味を持ち吸収を心がけたのは、戦略策定とマクロ経済の二つ。

戦略の授業では、ケースディスカッションを通じて、分析のためのフレームワーク並びに同級生が持つ様々な視点を学ぶよう努めた。

マクロ経済では、基礎となる理論を、過去に起きた・現在起きているニュースと絡めて学んだ。これまで何となく何が起きているかは分かるが、それがどういうロジックで動いているか不明だった各国政府の政策等が、理解できるようになった。

が、本当に重要なのは、自分が決断する立場になった時に、これらの知識を生かしてどう経営判断をするか。その擬似体験の場数という意味では、まだまだ足りていないと感じている。そして、それは次の春学期以降の選択クラスで補う作戦だ。


しばらく投稿が滞っていて幾つか書きたいトピックがあるので、冬休みを使って随時投稿していきたい。



※ コーヒーチャット:志望先会社の社員やそこでインターンをした二年生らとコーヒーを飲みながら話すもの。アメリカの就職活動において、単なる情報収集だけに留まらず、ネットワーク構築のための必要プロセスとして認識されている。

※2 カバーレター:日本でも外資系へ就職するのであれば一般的だが、履歴書とセットで自分の志望動機や強み等でレター形式で提出するもの。

大学のキャンパスにライトアップが。クリスマスらしい景色。 

ここ2週間は常に雪が積もっている状態。かなり寒い。。。

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