2013年6月11日火曜日

先日とある著名ブログを読んでいて、英語に関して自分が考えていたことが纏められていた。せっかくなので、自らの体験を元に自分の考えをここに綴ってみようと思う。


世界で通じる英語力とは何なのだろうか?

ネイティブ並みに綺麗な発音で、淀みなくスピーディに話すことなのだろうか?僕は前職で関わってきたクロスボーダーM&Aや、今一緒に仕事をさせてもらっている香港人の会長との仕事を通し、決してそうではないと思っている。

そもそもコミュニケーションとは何かと考えてみると、双方向の意見交換・意思疎通だと思う。決して一方的な意見表明ではない。一方が伝えたいことを喋ったとしても、それが相手に伝わっていなければ、それはコミュニケーションにはならない。そして、相手に自らの意思が伝わっていなければ、ビジネスであれば交渉を成功させたり、自分がお願いしたいことを相手がしてくれることはない。


とすると、相手に理解されるには、どういう英語を話せば良いのだろうか?

それは、簡潔に、分かりやすい英語で、ゆっくりと話すことだと思う。例えば、今働いているファンドの会長はイギリスで教育を受けていて英語はネイティブだが、それでも彼の話す英語はゆっくりしている。だが、話す内容に無駄はなく、簡潔でとても分かりやすい。ポイントを簡潔に、感情を込めて、時にはユーモアも混ぜながらコミュニケーションを取っていく。相手の分からなそうな素振りは見逃さず、違う言い方で言葉を変えて言い直す。 


だが、簡潔にゆっくり話すことが最大のキーというわけではない。

最も大事なポイントは、相手が話すことを理解できるリスニング力だ。相手の英語がつっかえつっかえで下手であれ、ネイティブで早口であれ、オーストラリアやシンガポール、インド等訛りが強かれ、それらを理解しないことには、ゆっくり簡潔に切り返しようが無い。

高いレベルのリスニング力こそが、スピーキング以前に大切な能力であり、これを伸ばすことが極めて重要だ。


リスニング力については、色々な鍛え方を試したり非ネイティブで英語がかなり流暢な友人に聞いたりしてみた。そこで至った結論は、他スピーキング・リーディング・ライティングと比較してポイントというべきものはあまりなく、特にとにかくネイティブとの場数をこなしていくことだった。

自身の経験だと、一対一の会話だと相手が自分に合わせてくれる場合が多いためさほど良いトレーニングにはならない。が、複数との会話(ネイティブとの)だと、会話が自分以外でも進んで行くため、それに併せて会話に参加しなければならず、鍛えられると思う。



ということで、リスニング力を鍛える目的半分、お酒を楽しむ目的半分、今日もイギリス人の同僚2人と共に仕事帰りにバーで一杯飲んできた。まだまだ道は長そうである。

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