2013年5月16日木曜日

以前投稿したように、僕は今香港のGrowth Capital Fundでインターンをしている。尊敬している会長と直接仕事をする機会があり、それがとても勉強になる。


先日、会長と二人でとあるミーティングに出席したときのこと。

彼は初対面の相手と会う場合、もし事前に名前が分かるのであれば、必ず相手の名前を覚えてそこに参加する。そして相手の名前を呼んで話しかける。この前もミーティングの直前に秘書に名前を聞いて確認し、それをしっかりインプットしていた。

更に、会話の最初の方では、お互いが知っていそうな友人の名前を挙げたり、相手が縁のある話(例えば勤務先や出身地・国等)をして、相手との距離を縮める。
 
そうすることで、一歩構えている相手のガードを下ろし、それ以降の交渉をやりやすくしたり、更にはその後の関係を築きやすくする。

彼はそれを誰に対してもしてるところが凄くて、僕が初めて会ったときもそうだった。ファンド社内の社員に対しても同じ。僕なんかは単純なので軽く話しかけられるだけで、少しモチベーションが上がったりする笑 


この前のミーティングでは、お互いの紹介的な趣旨があってたため、会長が自分の過去について紹介し始めた。内容は、いちいち一つ一つのエピソード毎に「すげーなぁ。。。」と呟いてしまうものばかりなのだが、その中の一つに「私は30過ぎでXXXの委員会トップになった。」と。その委員会トップとは、おそらく現在の日本だったらどこかの上場大企業の社長がなるようなポジションである。(彼がどうやってそのポジションに就いたかというのは、投稿の趣旨から逸れるので触れない。)

 
僕はこのインターンを始めるにあたって、「会長が一体どうやって現在のように成功したのか?」 更には「自分が成功していくにはどうしていけば良いか」の答えを見つけたいと思ったのだが、上の発言が一つの答えだと思った。

つまり、彼の現在の成功の大きな理由の一つが「責任ある立場での、圧倒的な意思決定の経験数」だと考えた。


会長は、自分のファンドにて、これまで優に100を超える投資決定をしている。加えて、上述した委員会を含む様々な委員会で、最終意思決定者として意思決定を重ねてきている。ファンドの場合、それがリターンという形の責任で返ってくるし、委員会でもおそらくレピュテーションという形の責任で自分に返ってくる。

彼は決して天才的に頭が切れるというわけではない。(注:弁護士資格を持っていて、頭の良い方です。でも天才では無いということです。)が、クリエイティブなアイデアを持ちながらも、ロジカルに批判的にそれを分析して、最後は直感と論理の両方を駆使して適切な決定をするという印象がある。そういう決定も、多分最初からできたわけではなく、多くの失敗や経験を経て至ったのだろう。


翻ってそれを自分に当てはめると、これまでバンカーのジュニアとして日本と香港で経験を重ねてきたが、いざ自分が最終的な意思決定を行ったことはほぼない。いつも自分のボスがいて、自分は主に決定を下すための材料を集めて分析するものの、最終的な意思決定と責任はボスが取っていた。


おかげでファイナンスという自分の一つの売りはできたものの、これを続けていてもこれまでの延長戦でしか飛躍できないだろう。第三者的な立場であれこれ口を出すアドバイザーと、当事者になって意思決定を下す責任者では決定的に経験の重みが違う。自分はゆくゆくアドバイザーになりたいのではなく、プレーヤーとしてビジネスを作っていきたい。

ビジネススクールでは、新たな知識の取得もそうだが、意思決定の訓練を繰り返し行うことで、その基礎みたいなものを自分の中に作れれば良いと思う。 今日持った目的意識を、忙殺されるであろうMBAの日々でも忘れないようにしよう。

0 コメント:

コメントを投稿