2013年10月20日日曜日

秋学期前半の授業が早くも終わり、現在テスト期間に入っているコロンビアMBA。一つのテストが3−4時間に及ぶため、テストを受けること自体もエネルギーを使う。準備の為の勉強も最初の学期ということもあり、結構真剣に取り組んでいる。(ことにしておこう。)

そんなテスト勉強で時間が無い中、2つのスタートアップイベントに潜入してきた。「先ずは勉強をしっかりせい!」という声が飛んできそうだ(汗)。

通常であれば勉強に励んでいるところなのだが、このイベントを知らせてくれたのが、先日電話した某VCのファウンダーだったのだ。わざわざ「I thought you might enjoy knowing about this. Suggest you go.」というメールを送ってきてくれた。こんなメールが彼から送られてきたら、テスト云々ではなく参加するしかない(笑)。


当日、朝9時にNYでもお洒落でモダンな雰囲気があるチェルシーのとある地下会場に足を運ぶと、200名を超える位の参加者がいた。スポンサーになっているVCには、First Round CapitalやCanaan Partnersといった、先日同級生から聞いて知った、NYでアクティブに投資をしているファンドが名を連ねている。


幾つかあったセッションの中で僕が聞きに行ったのは、NYのスタートアップによるピッチと金融×Techに関するものだ。

ピッチでは、Wedditというノンプロフィット用のファンドレイズプラットフォームの提供会社や、Precisiondemandというテレビ宣伝のための顧客情報の分析サービス会社が5分位でプレゼンをした。何れも既にシリーズAで100万ドル(1億円)以上は調達しており、これから一層の成長に向けてシリーズBの準備をしているという段階の会社だろう。

一つ良い驚きだったのは、二つ目の会社のCEOがかなり年配の方だったことで、テレビ業界でキャリアを積んで起業したとのこと。起業はエネルギーのある若者がするものと勝手に思っていたのだが、どうもそういうわけではないのかもと思った。情熱とエネルギーがあれば、年齢は関係ない。そのCEOも、年齢を感じさせないとてもエネルギッシュな方だった。

金融×Techセッションのトピックは、BitCoinの行末と金融関連の規制についてだ。BitCoinについては、価値がゼロになる可能性も高いが、貴方がVCであれば正にこういう会社に投資すべき、とスピーカーの一人の起業家は述べていた。一方、規制については、金融×Techを進めて行くには、現在の規制を変えて行くことが必要で、そのためにもSEC等の機関と戦うというよりも関係を作り協同で業界を作って行くことが大事という纏めだった。


日本や香港であれば、知人/友人やメディアを通じて何となくの動向は掴んでいるつもりだったが、ここアメリカでは何が起きているのか正直何も分かっていない。メディアも沢山あるわ、VCも沢山あるわで、どういう情報にアクセスしていくべきなのかすら分かっていないのが正直な状況だ。

今回参加したようなイベントは、NYで起きているスタートアップの現状を少しでも掴む良い機会だし、幾度も参加し人と話し、そこに集まっている会社やVCの動きを追って行けば少しは肌感覚が出てくるのではないか?

長い時間と行動が求められるが、関係者に紹介されたものや、面白そうと直感的に思うイベントには積極的に足を運んでいくこととしよう。折角NYに居るのだから、こういう機会を生かしたい。

ということで、今まで勉強しなかった分を取り戻すためにも、これからまた勉強に戻ることとします。(とほほ。)



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