2013年5月3日金曜日

MBA前に興味のある分野でインターンすることをお勧めしたい。 

2年間あるMBA生活だが、実は就職活動が9月のMBA開始直後から始まる。就職に繋がる翌年のサマーインターン獲得に向けて、熾烈な競争が始まるのだ。学校がまだ始まったばかりで、授業やソーシャルイベントで切羽詰っているというのに、そこに就職活動が重なるのだから、相当忙しくなることが予想される。 

しかも、長期でフルタイムのインターンできるのは、1年生と2年生の間の夏休み期間のみが通常である。卒業後の選択肢が広がると言われるMBAだが、そもそもそれらを確かめる期間が短いと思っていた。 

僕は割と早い時期に合格通知をもらったので、上記を踏まえてMBA前にインターンを行うことにした。振り返ってみると想定していたよりも大分長い時間がかかったものの、運良くGrowth Equity/Start-upに投資する香港ベースのファンドでインターンする機会を得た。当初想定もしていなかったような素晴らしい方と仕事をしている。インターンの詳しい内容やそれを得るまでの過程については、また別の機会に纏めようと思う。

今回僕が書きたいのは、MBA前にインターンをお勧めする理由だ。主な理由は以下になる。

1年後と変わらない自分の市場価値
既にMBAの合格通知をもらっているのであれば、MBA前もMBA中も自分の市場価値は変わらない。サマーインターンの選考がMBA開始直後から始まるのだから、MBA中の成績やクラブ活動をそもそも評価できないのだ。評価されるのはそれまでの実務経験に加え、MBAに合格したという将来のポテンシャルである。

競争が無い
学校開始前にインターンをするMBA合格生はかなり少ない。だから、競争がほとんど無いに等しい。多くの私費MBA生は、旅行に行く等して余暇を楽しむ。僕は、旅行であればMBA中に沢山行くチャンスがあると思い、余暇を楽しむオプションは捨てた。(正直言うと、前倒し前倒しで行動しておかないと後が怖いという焦りがあったのと、もう少し香港に残りたかったのが大きい笑)

余裕をもったインターン選択
学校開始後から始まるインターン獲得に向けた日々は、想像するにとても忙しい。一方、MBA前の時期は、仕事から解放され、学校の勉強もなく、じっくりと集中して物事に取り組める時間である。従ってインターンの応募や選択についても、慌しい中ではなくじっくりと取り組むことができると思う。


翻って、MBA前のインターンには以下の困難が待ち受けていることも付け加えておこう。

正式なルートは無い
MBA中のサマーインターンと異なり、企業は通常MBA進学前の人向けにはインターンを提供していない。正確に言うと、そういう正式ルートは、僕が知る限りない。従って、受身でいては何の機会も降ってこないので、自分から知人にコンタクト等してインターン先を探す必要がある。

アラムナイへのアクセス制限
これは合格してみて知ったのだが、大学側からアラムナイの方々へのコンタクト先を提供してもらえるのは、入学後からである。入学前に大学経由でアラムナイにアクセスすることは出来ない。従って、これも上記と同じで、合格先のアラムナイイベントに行ったりして、自分でコンタクトしていく必要がある。

報酬はケースバイケース
サマーインターンであれば、企業側が事前にそれを用意しているため、報酬額等も決められていることだろう。が、そもそもそれを企業側が用意していないMBA前インターンの場合、自分で報酬含む条件を企業と交渉する必要がある。


僕の先輩には、じっくりと自分を振り返るために時間を使っていた方もいるし、同じ時期にMBAに行く友人は途上国でボランティアやアフリカへの旅行に行く。それも素晴らしい時間の過ごし方だと思う。 ただ僕は、私費留学する学生については、MBA留学前にインターンをすることで、そもそもの最も大きな目的であるはずの、自分が思い描くMBA後のキャリアに向けて先手を打つことをお勧めしたい。

3 comments:

  1. まさに受け身ではだめで、能動的に動いた成果がこのインターンだね!その行動力は大したもんだぜ。まわりの私費でもだいたい旅行が半分、ギリギリまで仕事して金貯める人が半分って感じだもんな。

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    1. サポート含め色々と有難う!
      ギリギリまで仕事してる人ってお金貯めるのが目的なのかな?MBAの2年間の機会コストと比較しても、正味3-4ヶ月位であればあまり変わらないと思うんだけど、どうなのだろう。
      興味ある分野でインターンして、もしそれなりに報酬をもらえるのであればそれが良いよね。(なかなか難しいけど)でも、インターンとか探すまでもなく、働き続けるケースが多いように感じます。

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