2014年5月8日木曜日

先ほどTake Home Examと言って、一定期間中の何れか4時間で受ける試験を終え、僕のMBA1年目が終わった。試験の出来自体がばっちりだったわけではないので、何か物足りなさがあるが(笑)まぁそれは仕方あるまい。

うーん、正直まだ1年目が終わった実感が湧かない。MBA前には期待していなかった刺激的且つ未経験だった様々な出来事が、ほぼ毎日のペースで起きる生活だったためか、本当にあっという間に時間が過ぎて行った気がする。

ちょうど1年目が終わった今、これまでを簡単に振り返り、1年目の日々を通して自分は何を得て、何が変わったのか書いてみようと思う。



  • 以前のComfortable Zoneを超え、これまで関わりが無かった人達への理解が深まった
友人が大幅に増えたと言えばそうなのだが、自分がこれまでの人生で深く関わることの無かった人への理解が深まり、関心が高まった。

僕はこれまで日本で育ち、教育を受け、その後香港でしばらく仕事をした。その過程で、日本人は勿論、香港人を初めとするアジア人と多くの時間を共にし、彼らの考え方や価値観の大まかなものを感覚値として持っていた。(注:当然個人によって差はありますが、皆が共通で持っているベースの部分を指しています。抽象的ですが。)

一方、MBAでは、特に春学期以降、アメリカ/ラテン/ヨーロッパの友人と長く時間を過ごす機会が増え、これまで自分が感じていたアジア人という壁を乗り越えられたと思っている。それも、彼らのことを以前より深く理解することが出来、良い時間を共にできるようになったからだ。英語力の向上はその主な理由の一つだが、もう一つの理由/大きな学びは、以下に記述する。

  • 「Have fun」に対する考え方が変わった
上述した英語力の向上とあわせた、もう一つの理由/学びについて、「Have fun」に対する考え方が大幅に変わった。

今でも覚えている光景がある。

今から約10年前、僕はカナダのBritish Columbia大学で1ヶ月間、短期語学留学をしていた。その先生の内の一人で、ベテランの白髪のおじさんが、必ず生徒全員でこう言って授業を終えていた。

「Have fun!

当時の僕は英語の習得で必死だったためか、「"Have fun"も良いけどこっちは真剣に英語話せるようになりたいんだけどな〜」と一歩引いて毎回"Have fun"と言っていたのを思い出す。

が、MBA1年目を終えて思うのは、「Have fun」が一緒に居る人と良い時間を過ごす上で極めて大切であると共に、例えば仕事の上でも大事になるのではないか、ということだ。

アメリカではユーモアがとても大事にされている。これまで数多くの様々なリーダーの講演に足を運んだが、その大半の人がユーモアを交えて楽しく話をしていた。ポジティブなエネルギーを持っていた。

投資銀行のアナリストや工場の作業員のように、決まったことを正確にこなすのが仕事なのであればこの素養は大切でないかもしれない。だが、自分がリーダーになりチームを率いるのであれば、ユーモアを持ち、周りを楽しませることは極めて大事だと思う。人間、一緒にいて楽しく、自分を笑わせてくれる人といたいと思うものなのかもしれない。

この点、高校の野球部や前職のM&Aアドバイザリーで、楽しさよりも「忍耐や我慢」を重視してきた僕には、こういった文化がとても新鮮で新しく感じられた。

アジア人以外の友人が増えたのも、この点を肌で理解し、自分が「Have fun」を求め、共有している時間や空間を共に楽しむことが出来るようになったからかもしれない。

  • PassionとIntuitionの重みが増した
Intuition(直感)については、ずっと昔から大事にしてきたが、Passion(情熱)についてはMBA期間中に考えが変わった。

これまで、例えば「どんな仕事に就くのが良いのか?成功する確率が高まるのか?」という問いを著名人に投げかけると、「自分がPassionを持って取り組めること。」という回答を幾度となく聞いてきた。

が、その度に頭では理解するものの、イマイチ自分にはそれが響かず、腑に落ちない部分があった。

これはPassionを大事にしているラテン人の友人達から学んだことだが、Passionは時としてロジックよりも大事なのかもしれないと思った。Intuitionと重なる部分があるが、Passionというのは自分の内から湧いてくるワクワク感であり、それはこれまでの経験や動物的な本能から来るものだと理解している。

特に前提条件が不確かな状況では、ロジックよりもPassionが大事で、これに従った方が自分がより幸せになれるのではないかもしれない。何故なら、頭で考えるロジックではなく、身体で感じるPassionの方が、本当に自分が欲していることを表していると思うからだ。

  • 自分自身の成功を定義する機会に恵まれた
数多くのリーダーの講演を聞きに行ったり、これまでのキャリアで成功しているクラスメート達と話す中で、自分にとって何が成功なのか考える機会を多く持てた。

自分の中で大切にしたいのでここには記述しないが、長期的な面では、実はMBA以前と全く変わっていない。一方、自分にとっての長期的な成功に至る、短期的な道のりについては、以前よりも柔軟な考えを持つに至った。

というのも、MBA前はおろか、3ヶ月前に想定していた現在の自分の状況と実際が少し乖離している位なので、ガチガチに何かを計画してもそれがそのまま実現する可能性は極めて低いと思うからだ。特にキャリアや恋愛等については、どういう人と遭遇するかが最も重要だと思う。そして、人との出会いは計画出来るものではなく、縁で起こるものだ。従って、自分にとって計画することの重要性が、以前よりも低くなった。

勿論、長期的なビジョンがあった上で、そういう縁に備えて準備することは必須なので、その点は指摘しておきたい。

  • ビジネスにおけるセオリーを反復して学べた
敢えて最後に持ってきたが、授業やケースコンペ等を通してビジネスにおけるセオリーの知識を吸収できたと思う。僕は元来、文字や名前の記憶力が著しく悪いのだが、そんな中でも起業や戦略についての知識については、関心度が極めて高いので吸収することが出来たと思う。

ただ、授業での学びは言ってみればかなり限定的で、授業外の同級生と過ごした時間やゲストスピーカーの講演、課外活動での学びの方が大きいものだった。


大まかにはこんなところだろうか。


以前書いたように、今から始まる夏休みも、クラスメートとの旅行やインターンシップ等盛り沢山でとても楽しみだ。来秋から始まる2年目のMBA生活は、更により良いものになるだろうという確信がある。

そういえば、先日、学校でインターナショナル生向けに募集がかかっていた、とあるポジションに選ばれることが出来た。今年から出来る新しい試みで、主にアメリカ国外で就職を希望する同級生に対して、新たな就職機会を見つけてソーシングしたり、その相談に乗るというものだ。僕は主に日本/香港/シンガポールの担当になり、他4名のメンバーと学校側担当者と定期的に会議を行う予定だ。

M&Aで様々な業界をカバーして得た経験と知識や、これまで築いてきた会社や個人との強いパイプをフルに生かして、多くを提供してくれているコロンビアMBAのコミュニティに恩返し出来ればと思っている。


昨日通りかかったPublic Libraryにて。幾つかの映画にも登場している場所で、きちんとメンテナンスされていて綺麗だった。まだまだNYを開拓できていないので、秋以降はもっと色々な場所でこの街を楽しみたいと思う。

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