2018年4月15日日曜日

昨日の香港は最高気温が28度。日中は湿気もかなり高く、既に夏模様だ。これから更に暑さと湿気が高くなることを想像すると、一抹の不安を覚える日々だ笑

この数ヶ月間で複数人から転職相談があり、それらに応えてきた。それぞれケースは違えど、本質的に伝えていることは同じなので、これから転職する可能性のある人の役に立てばと思い、ここで共有してみる。


ちなみに、僕はMBA開始前に5年間お世話になった会社を辞め、今働いているファンドで長期インターンをした。そして、MBAを挟み、NYで小規模の事業会社で経営幹部として採用も一部担当しながら働き、再び今のファンドで働くために香港へ戻ってきた。従って、MBA期間を除くと、2度転職したことになる。特に1度目の転職であるNYでの就職については、多くの学びがあった反面、失敗と思うことも経験したので、それを踏まえて綴れればと思う。


先ず、転職の必要性だ。僕が思うに、どんな仕事や職場にも良い点と悪い点があり、自分が全て100%満足することはない。仮に一時的にそう感じたとしても、自分も世の中も常に変化していくので、それが未来永劫続くことはない。

隣の芝生は青いと言うように、他人の仕事や転職候補先として見つかる仕事は魅力的に見えるものだ。しかし、そういう場合は、それらの悪い点を見過ごしていることが多く、実際に働いてみると、3ヶ月とか半年位で実際/現実に直面し、再び以前の仕事と同じように不満を持つ。

転職はそう簡単にするべきものではないと思うし、自分が本当に転職すべきなのか、必要なのか、転職することによって自分が求めていることが満たされるのかじっくり色々な側面から検討すべきと思う。


次に、転職のタイミングだ。例えば、上司に気にくわないことを言われたとか、望んでいない仕事にアサインされたとかすると、「こんな会社辞めてやる」など、ふとネガティブな感情が湧いてくるものだ。その反動である意味勢いだけで、十分に準備や調査をせずに、狭い選択肢の中で転職を決めてしまう人もいる。

転職も2度目以降は大して何も感じなくなってくるものだが、退職することが先に来るのではなく、納得できた転職先の確保が先に来るべきで、これが逆になるべきではない。

転職に限らないが、「待てる」ことは非常に大切な能力/習慣だと思う。今の職場や仕事を不満に思うかもしれないが、十分に準備した上で決断した転職先が見つかるまでは、転職を待つべきだ。一時的な感情で大事な選択を焦って行動してしまうのは、百害あって一利なしだと思う。


続いて、転職した場合のワーストケースシナリオを想定することだ。人間不思議なもので自分が選んだ道/転職先は、以前の職場と比較して良いものだと、バイアスがかかった思い込みをするものだ。そうでないと、自分が決断した選択を否定することになるからだ。多分無意識のうちにそうなるのだと思う。

転職先が、自分が想定していた通りかそれ以上の環境で、物事がうまく進めば良いが、そうでないケースも多いと思う。かく言う僕も、NYでの事業会社での仕事はその通りで、当初想定していなかった、厳しく望んでいない状況にも陥った。そういう時は、事あるごとに「何故自分は今こんなことをしているのだろう?」と思ったものだ。

自分に足りていなかったのは、ワーストケースシナリオ、つまり最悪の状況を、転職前に想定していなかったことだ。今振り返ると、何故か状況はポジティブな方向に進み、自分の望んだようになることしか想定していなかった。

投資でもそうだが、ケース設定は大切で、特に最悪な状況が何か想定することは必須だと思う。自分の期待値を適切にコントロールした上で転職の決断が下せるし、実際に転職してそういう状況に陥った時の準備もできる。


最後に、転職先の上司や同僚の見極めと給与を含む条件の事前決定/契約だ。仕事に限らず、トラブルの理由は主に人とお金だと思う。

人について、仕事の場合、自分がトップにならない限り、上司が一番大事だろう。その人とウマが合うか、尊敬できるか、学べるか等上司になるだろう人については、妥協するべきではない。僕もそれまで色々と思うところがあったので、今のファンドに転職を決めた最も重要な指標が何だったかと言うと、ボスである。

給与/報酬等条件については、転職前の段階で交渉し、事前に契約を結んでおくべきだ。特にスタートアップや中小企業だと、まだ会社の収益が安定しないので、後々に給与を上げると口頭で約束しておくこともあるかもしれない。

この場合、雇用主との関係が良い場合はまだマシだが、仮に悪化してしまった場合、揉め事の種になる。例えば、雇われた側は報酬に値する成果を上げたと思っているのに、雇用側はそうは思わず、齟齬が出るケース。雇われた側は他社の似たような職務内容の給与が自分のそれより高いとか、社内で自分より成果を上げていない人物の給与が自分より高く不満になるケースとか。

 何れも、働く前に、雇われる側としては自分が納得できる条件を紙面に落とし、契約書として残しておくことが大事になる。会社間の場合も同様だが、揉め事が起きた場合は契約書で決着をつけることが多い。


こんな感じだろうか。これから転職する際の一助になれば幸いである。



香港のハイキング先の風景。市街は高層建築物まかりだが、車で10−20分も走ると、綺麗な自然が待っている。(下は少しリゾートの雰囲気があるスタンレー)

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